日記(仮)

授業中に文をしたためます

明日のたりないふたりを見た話 (ネタバレ有)

たりないふたりを見た。
「明日のたりないふたり」で若林さんと山里さんが最後の漫才。

 

私は最近だけどオードリーannからファンになり、
最後のたりないふたりの漫才は見なければならないと強く思い
今までオンラインライブは好かなくて避けてきたけれどこの機会に初めて配信チケットを購入した。
若林さんがラジオで観客いなくても変わらないと言っていたけど、
観客がいないほうが二人だけの世界で漫才をやっているみたいで、誰も邪魔できない感じがしてとても良かった。

 

序盤は調子のいい山里さんと好き放題の若林さんの面白漫才で笑わせてもらった。
山里さんの弱い部分に触れまくる若林さんにクローズしまくる山里さん、本気で嫌そうにしていて笑ってしまった。
特に印象に残ったのはぺこぱの松蔭寺をバジルと例えて山里さんが気持ちよくなるところ。
その後のZAZZYで食べ物の例えが出てこなくて悔しがるくだりも面白かった。

センターマイクから離れてあっちこっち動きながら漫才する若林さんと山里さんははとても楽しそうで
私も嬉しくなった。

 

中盤から終盤にかけて山里さんの「自虐の竹槍」についての話になり、
二人の激しいぶつかり合いに何とも言えないいつい気持ちになった。
若林さんがラジオや本などでは語られないような本音を話していて、
自分のできないことを責めていたし、あちこちオードリーとことをとてもとても大事にしているのも伝わってきた。
山里さんは結婚してから自虐の竹槍を捨てるはずばったことの葛藤や変われなかったことの自責、


若林さんも山里さんもすごい芸人で実力もあって、どこか人間ではないような意識が今まであったのだけれど、
めちゃくちゃ人間くさくて思わず泣いてしまった。
たりないふたりと言いつつエンターテインメントに昇華してそういうショーをしているのだと思っていたのだけれど
二人の人間らしく泥臭い本音におこがましくも共感し、身近に感じた。

 

なにをもって「たりない」なのか、「たりている」のか
そんなものは人それぞれだけどこの漫才は、私自身の認めたくない「たりない」という部分に深く刺さって
認めて抱えていく勇気みたいなものを与えてくれたような気がした。